ざまクリニック症例【2017年5月17日~2018年9月18日迄】

ざまクリニック症例その3

ざまクリニック所沢での症例の一例を掲載。過去にblog【誤診だらけの認知症】や、ざまクリニックblog(アメーバblog)に公開したものを取り纏めました。

2017/05/17 大脳皮質の萎縮>>海馬の萎縮

79歳の女性。遅延再生が苦手。ワーファリンが処方されていた。レミニール®︎を飲んでから、より一層、おかしくなったと家族から。前頭葉が萎縮。ピック病か😂❓コレは沈み込みタイプか😂❓頭頂葉も萎縮。コレはトップの萎縮だ😂脳室の周囲も眺めないと。頭頂葉まで萎縮したピック病❓海馬が免れた典型アルツハイマー❓

大脳皮質まで萎縮したけど、辺縁系が免れた辺縁系優位型アルツハイマー❓辺縁系優位型じゃないか😂それとも・・・。
辺縁系が温存されているのに、大脳皮質がダメージを受ける場合は何でしょうね❓

前頭葉の萎縮と頭頂葉の萎縮で原因が違う可能性は❓
こんなカンタンな診断ができない医者はアデュカヌマブを触らないこと。

2017/05/26 前頭葉眼窩面の萎縮≠ピック病

医療において、『絶対』と言う言葉を使うな‼️・・・と言いますが、2症例はいずれも『絶対』、ピック病ではありません。萎縮している原因は・・・。ウチは高齢者専門クリニックですからね。

2017/06/01 極めてマレな症例と遭遇

まさか・・・こんなに早く・・・出会うとは思いませんでした。上は某文献からですが、当院の症例はコノはるかウエをいく画像所見🙃 海馬温存型もたくさん診ましたし、CBSとかPSPも・・・、MSAも・・・。
しかし、コレは初‼️臨床症状も画像もOKでしょう。国内文献は❌
海外の文献で確認できました。さて、診断は❓スーパードクターは必ずレビーだと診断する😂

2017/08/06 医師はアルツハイマー 家族はレビーと診断した症例

90歳代前半。「物忘れ」があるから、医師は迷わずドネペジルを処方。「幻視」もあったから、家族はレビー小体型認知症を疑う。最近、よく見られるパターン。パーキンソン症状は認めず、認知機能の変動は❓❓幻視も聞けば、レビーの幻視でないとわかり、家族持参のMRIを見れば納得。プレタール®︎服用後から、ハッキリされましたとのこと。
幻視があればレビー小体型認知症❓神経の分野も簡略化されたもの。脚が痛くなれば坐骨神経痛❓腰が痛くなればヘルニア❓それらと同次元の診断力。真夏に増える幻視の原因は❓ 真夏の夜の怪談でした👻

2017/08/25 マッサージ後から腫れた足くび

80代の症例。7月末に「坐骨神経痛」と整骨院で診断されて足くびをマッサージをされたとか。
それ以降、左側優位の足関節腫脹出現。近所の整形外科を受診。特に足関節に言及ナシだったとか。
薬剤を処方されるも、腫脹回復せず、友人からの紹介で当院受診。Xp上、異常確認。
投薬開始。

2018/01/09 処方は続くよ ドコまでも

80代女性、妄想と記憶に問題があり受診。妄想の主体はモノ取られ妄想ですね。2年前から異常が認められるようになった。持参された頭部MRIの写真コレも2年前のもの。
まっ コレでヨシとしました。赤い⭕️で囲んだ部分はガラーンとしていますが・・・
例の“海馬”が存在する部位、改訂長谷川式10/30 遅延再生全滅。

写真を出しませんでしたが、前頭葉の萎縮もある年齢です。
でも、それ以上に激しい萎縮が頭頂葉にありました。図形も時計も書けません。
この症例は画像でみたままの状況と言って良いと思います。重要なことは、萎縮=機能障害は常に成立しないのです‼️

仕方ないのですよ。

本やらブログなどに何度も何度も書いた通り、脳の素晴らしい機能が外から見ただけでわかりますか❓ってコト。
海馬がひどく萎縮していても全然問題なく得点できて生活できている人が実際通院されていますからね。神経痛で・・・

さて 本題。例のごとくアリャセプトなんて薬剤が他院よりずーっと出されていましたが家族が言うには「何も良くならない」理屈通りですね。考えれば容易にわかるコトです。
海馬の部分の神経が壊れて無くなったそこにアリャセプトを投与。もりもりと海馬の神経細胞が生き返り元に戻る。そんなことは絶対に起こりません。アリャセプトには神経を治す効果はカケラも無いのです。

アセチルコリンをダブつかせて神経の尻を叩くだけ、でも・・・対象の神経はもういない。😨
BPSDである妄想は減るんでは❓アリャセプト飲んでいても「何も良くならない」家族が下した結論です。

もう、こういう儀式はやめませんかね。もちろんサプリなんて使う対象じゃありません。海馬がもりもりできますか❓

ノーベル賞ですわ。そんなことできたら。
『白内障で白濁した水晶体はいつになったら元の透き通った水晶体に戻せますかね❓』同じ次元の議論ですね 。

2018/04/16 1年半の間 脊柱管狭窄 と診断されていた

70+α歳 女性。主訴は右大腿部痛による歩行障害。1年半前に、某病院整形外科受診。
腰部脊柱管狭窄と診断。8週間おきに通院、投薬を受けていました。痛くて、歩くこともままならなくなり、友人に相談。この友人から当院を紹介され受診。腰椎のレントゲン写真が最初の写真。入室時の“典型的跛行”を見れば、診断は容易。

ま・・・、前医で脊柱管狭窄と言われてしまっては、腰椎のレントゲン撮影も無視できず。
腰椎の写真と・・・両股関節正面を撮影。以下が股関節の写真。
両股関節正面。むかって、左側が右の股関節。左股関節と違うのがわかると思います。
右股関節は典型的な関節症性変化を呈しています。
診断は『右変形性股関節症』

どこから、腰部脊柱管狭窄と言う診断になるのか?

問診からも、画像からも、その答えに到達できませんでした。
全く効果を認められていない前医の薬剤は中止。この患者さんの現在の歩容を見たら、迷うことなく、第1選択はオペでしょう。
情報提供書を書きました。歩き方。重要ですね。

アルツハイマー型認知症の患者さんが正常圧水頭症を併発していたのも、教えてくれたのは・・・歩き方でした。整形外科領域は画像が命。でも、身体学的所見も無視で、股関節のレントゲンも撮影していなければ、永遠に正解は出せません。1年半なら、良かったのでしょうか?

2018/06/05 急に歩けなくなったアルツハイマー症例

80歳代 女性。昨年末から診療開始。
改訂長谷川式 11/30 遅延再生 0/6 頭部MRI(受診時)前頭葉と両側海馬の萎縮 錐体外路兆候及び行動異常 認めず。今年、3月初めに転倒。頭部CT上、血腫認めず。4月中旬、代診だったが、トイレに歩いて行けている、夜間に家の中を歩き回って困る等、歩行障害はなかった。5月中旬、「歩けなくなった」と受診。見当はついているので、脳外科を紹介。その返事に同封されていた写真が上のもの。無事にオペも終わり、元気であると、わざわざ、御家族が御礼の挨拶に来院され、近況を聞くことができた。でも、両側に血腫があるとは思っていませんでした。

2018/09/18 MRIでも◯◯だから、CTなんて❌❌

もう、15年以上(もっとかも)、診療してきた80歳代 女性。お付き合いが長くなりました。
今回、ちょっとしたキッカケがあり、MRI撮影となりました。認知機能に問題なく、年に何回か(つい最近も)、海外に一人で行って来る方。長年の高血圧もあり、降圧剤を処方していますが、コントロール状況は良好。でも、最近の言動は昔より、何だか、自己否定的。鬱っぽい・・・。もともと、アタマの回転の良い方。御両親も、お子様も医療関係者。
色々な悩みも聞いてきたので、些細な言動でも、なんと無く気になる・・・。MRIの結果。前頭葉が萎縮している‼️
ピッ◯切痕がある‼️🤣医療で、絶対なんてあり得ない。そりゃ否定しません。が・・・この方の場合、自信をもって言えますが、
“一部の医者”が乱発しているピック病になるリスクはゼロでしょう。そもそも、ピック病が80歳代で発症なんて❓
🤣まぁ、そんなことは全く心配していません。さて、ココから本題。CTファン❓には申し訳ないが、MRIの撮影条件は上記のモノだけではありません。
上と同じ部位を異なる条件で撮影したのが以下。

異常が一目瞭然。白い部分が目立ちます。いわゆる、白質病変ですね。MRIを撮影しても、最初の条件のモノでは、診断できませんでした。では、CTだったら診断できましたか❓ゾッとしますね。各スライスをジッと見てみると、前頭葉の白質に白い部分が多いコトがわかりました。この所見は処方の参考にもなりました。なんとか、鬱っぽい状態から脱出させませんと。もちろん、ノーサプリメントで。最後に。MRIでも完璧にはできないですが、CTで認知症診断なんてできますか❓

高血圧症例は可能な限り、MRI撮影をしてもらいましょう。理由は何でも知っているあなたの主治医にお尋ねください。